事業再構築補助金は自分で申請できるの?

 

事業再構築補助金の申請は専門家などに頼らずに自分でできるものなの?

 
 

う~んそうだな。

申請代行などを専門家(経営コンサルタント、税理士、金融機関、中小企業診断士など)に頼むとお金がかかるからね。

 

「可能であれば、すべて自分でやってしまいたい。」

と思っている人も少なくないと思う。

 
そうだよね。
 

で、質問の答えだけど、申請自体は自分でできる。

 

ただ補助金申請の作業はかなり複雑で、補助金の目的にあった事業であることを明確にできる申請書の作成をする必要があり、文章力も審査を左右する大きなポイントとなる。

 

申請書の内容が的外れだったり、伝わりにくい文章だったりすると、その分採択される可能性も低くなってしまうからね。

 
 

なるほど…。

つまり、専門家に頼むよりも、採択される可能性が下がるリスクがあるということだよね。

 
 

そういうことだね。

 

じゃあ今回は、事業再構築補助金の申請は自分でできるのか?全て自分で行う場合のメリットとデメリットも説明していこう!

 

1.事業再構築補助金の申請は自分でできる!ただ作業は複雑

 

冒頭でも話したように、事業再構築補助金の申請を自分だけですることは可能だよ。

 

ただし、補助金申請の作業は複雑で、申請書の内容が的外れだったり、伝わりにくい文章だったりすると、その分採択される可能性も低くなってしまう。

 
 

お金はかからないけどリスクが伴うんだね。

 
 

そうだね。

そうそう。申請に必要な事業計画書だけは、認定支援機関と協力して策定する必要があるから、注意だよ。

 

2.申請を自分で行うメリット・デメリット

 

じゃあ、次は申請を全て自分で行う場合のメリット・デメリットについて話していこう。

 

メリット

①代行の費用がかからない

 

専門家に頼らずに自分だけで申請しようと考えている状況として、「なるべくお金をかけたくない」という場合が多いと思うんだ。

 

専門家に代行を依頼した場合、多くの場合は着手金と成功報酬を支払う必要があるから、そこを抑えたいという人は申請を自分で行うのも1つの手だよね。

 

※一般的に専門家に依頼した場合の平均的な報酬額は、

着手金(10万円前後)+成功報酬(補助額の10~20%ほど)

②申請のノウハウを学べる

 

次に、申請を自分で行うことで、補助金申請に自身で向き合うことになるから、

補助金申請のノウハウを身に着けられるというメリットもある。

 

別の補助金の申請を行う際や、万が一不採択となって再度申請を行う際にも役立つよね。

 

デメリット

①採択される可能性が下がる

 

冒頭でも話したように、補助金の申請作業はかなり複雑なんだ。

 

申請書の内容が的外れだったり、たとえ補助金の目的にあった素晴らしい事業計画を立てていても、文章力がなくて伝わりにくかったりすると、審査に通らない可能性が高くなってしまう。

 

一方で、専門家は多数の企業の申請書を作成した実績があり、審査項目のポイントをおさえた申請書を作成することができるよね。

 
 

なるほど。

実際に、自分で申請した場合と、専門家に代行を依頼した場合は、採択率に差が出ているのかな?

 
事業再構築補助金はまだ、第1次の審査中で、判断できる結果は出ていないんだけど、 同じ中小企業が対象のものづくり補助金だと、こんな結果が出ているよ。
採択率(赤の棒線)を比較すると、「支援なし」の場合の採択率が36.2%なのに対して、専門家などによる「支援あり」の場合の採択率は43.1~58.2%となっているね。
 

う~ん。

やっぱり「支援あり」の場合の採択率の方が高いという結果が出ているね。

 
そうだね。 文章の作成に自信がない場合や、補助金の内容を理解していない場合は、専門家にお願いした方が申請書の精度も高まり、採択される可能性も上がるよね。

②時間や労力がかかる

 

申請書の作成は想定しているよりも複雑で、時間も手間もかかる。

 

経営者自身が申請書の作成をする場合、本来の業務の合間を縫って作成する必要があるから、かなりの労力を使うことになるという点もデメリットと言えるね。

 

3.まとめ

 

すべてを要約すると、つまり、

 

「事業再構築補助金の申請は自分でできるけど、時間も労力もかかり、知識も自信もない場合は精度の低い申請書になってしまい、専門家に頼むより採択される可能性も下がる

 

ということだけど、理解できたかな?

 
理解できた…! 補助金申請に対する知識がない場合、お金をかけずに一か八かで申請してみるのも1つの手。 だけど、確実に採択を狙いたいなら、専門家に頼むことを検討してみるといいかもしれないね。

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