ねえねえ、事業再構築補助金の卒業枠ってなんのことなの?
卒業枠は、簡単に言うと、事業再構築によって、中小企業から中堅または大企業へ成長する事業者向けの特別枠だよ。
じゃあ今回は、事業再構築補助金の卒業枠とはなんなのか、対象の企業や補助額についてわかりやすく説明していこう!
1.事業再構築補助金の卒業枠とは
採択数の制限のない通常枠と違って、卒業枠は400社限定となっているんだ!
400社かあ…。なかなかハードルが高そうだね。
そもそも事業再構築補助に採択されること自体が簡単なものではないと予想されているから、卒業枠はかなり狭き門になりそうだよね。
2.卒業枠の要件
卒業枠にはどんな要件があるの?
卒業枠の補助対象事業の要件は、以下のとおりとなっているよ!
卒業枠の補助対象事業の要件
【事業再構築要件】
①事業再構築指針に示す「事業再構築」の定義に該当する事業であること
【売上高減少要件】
②申請前の直近6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前(2019年または2020年1月~3月)の同3か月の合計売上高が、コロナ以前(2019年または2020年1月~3月)の同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少していること
【認定支援機関要件】
③事業計画を認定経営革新等支援機関及び金融機関(金融機関が認定経営革新等支援機関であれば当該金融機関のみでも可)と策定していること
【事業再編等要件】
④事業計画期間内に、事業再編、新規設備投資、グローバル展開のいずれかにより、資本金または従業員を増やし、「2.補助対象事業者」に定める中小企 業者等の定義から外れ、中堅・大企業等に成長すること
【付加価値額要件】
⑤補助事業終了後 3~5 年で付加価値額の年率平均 3.0%以上増加、または従業員一人当たり付加価値額の年率平均 3.0%以上増加する見込みの事業計画を策定すること
引用:事業再構築補助金事務局HPより
補助事業の要件は、①②③⑤は通常枠と同じだね。
つまり通常枠の要件と違うところは、④の中小企業が事業再構築によって、中堅・大企業などに成長すること。
という要件が追加されているということだね。
ということは、卒業枠の要件に当てはまる事業者は必然的に、通常枠も対象となるということだよね?
3.卒業枠の補助額・補助率
卒業枠の補助額は6,000万円から、なんと最大1億円、補助率は2/3となっているよ!
えー!1億円…!
かなり大きな額だよね。
それだけに、採択数も限定となっていて、簡単に採択されるものではないと考えておいた方がいいね。
4.まとめ
今回のまとめだよ。
・事業再構築補助金の卒業枠は、事業再構築を通じて中小企業から中堅企業または大企業へ成長成長する事業者に向けた特別枠で400社限定。
・中堅・大企業へ成長すること。という要件以外は通常枠と同じ。
・卒業枠が不採択となった場合は、通常枠で再審査が行われる。
・補助額はなんと最大1億円。
卒業枠の補助額は、通常枠に比べてかなり額も多いね…!
中小企業から、中堅・大企業へ成長したいと考えている事業者には必見だ。
卒業枠がたとえ不採択となってしまっても、通常枠で再審査してもらえるなら、応募して損ということはないよね。
ただ400社限定で、中堅・大企業へ成長することが要件となっていて、対象者は限られてくるから、ほとんどの中小企業は、通常枠での申請となると考えておくとよさそうだね。