事業再構築補助金は第5回公募中です。申請開始は、2月中旬を予定されています!
前回の第4回公募の申請をされた方は、採択の結果が気になっているところではないでしょうか。
採択の発表日についても、「いつ発表されるの?」と落ち着かない気持ちでいらっしゃると思います。
そんな方に、今回は事業再構築補助金の第4回公募の採択結果の発表日はいつごろを予定されているのか、過去の採択結果の発表日を見ながら予測できる日時など、解説します。
また、第3回までの採択率、今後の採択率についてもまとめていきます。
目次
事業再構築補助金とは?
改めて、事業再構築補助金とは、コロナ時代の今、変化する経済社会に対応するための事業再構築を支援してもらえる補助金です。
コロナウイルスの影響を受けた中小企業などが、事業再構築を試みるべく、新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編などに挑戦する場合、その事業にかかった経費を補助してもらえます。
事業再構築とは、新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換または事業再編の5つのことを指します。
事業再構築補助金に申請するためには、これら5つのいずれかに該当する事業計画を策定する必要があります。
・新分野展開とは……主たる業種や事業を変更せずに、新しい製品の製造や、新しい商品、サービスを提供することで、新たな市場に進出すること。
・業態転換とは……今まで行っていた商品やサービスそのものは変えずに、製品などの製造方法の変更や、商品やサービスの提供方法を変更すること。
・事業転換とは……新たな製品の製造や、新たな商品、サービスを提供することにより、主たる業種を変更せずに、主たる事業を変更すること。
・業種転換とは……新たな製品の製造、新たな商品、サービスを提供することにより、主たる業種を変更すること。
・事業再編とは……会社法上の組織再編行為などを行い、新たな事業形態のもとに、新分野展開、事業転換、業種転換または業態転換のいずれかを行うこと。
対象者
事業再構築補助金は、どんな事業主が対象なのでしょう?
まず、事業再構築補助金は新型コロナウイルスの影響を受けていることが前提となります。
それから、新分野展開、事業・業種転換、事業再編またはこれらの取組を通じた規模の拡大などの事業再構築のための取組みをする中小企業者(個人事業主含む)、中堅企業が対象となります。
公募スケジュール
令和3年、事業再構築補助金は第1回~第4回まで公募がおこなわれ、1回につき約2か月の公募期間が設けられました。
1回の公募期間中に、申請期間は約1か月あり、6月・9月・11月に採択結果の発表が行われました。
事業再構築補助金はいつ公募が始まり、いつごろ締切なのか、具体的な公募スケジュールは以下をご覧ください。
例:第4回公募スケジュール
公募開始:令和3年10月28日(木)
申請受付:令和3年11月17日(水)
応募締切:令和3年12月21日(火)18:00
いつ採択結果が発表される?
気になる事業再構築補助金の採択結果の発表日ははいつなのでしょう。
事業再構築補助金の公式ウェブサイトに第4回採択結果の発表時期について以下のような記載がされています。
1/20(木)18:00から、第5回公募を開始いたしました。
申請の受付は、2月中旬に開始予定です。
第4回公募の採択発表は2月下旬~3月上旬を予定しています。
引用:事業再構築補助金WEBサイト
これによると、第4回公募の採択結果は「令和4年2月下旬~3月上旬ごろ」とのことです。
過去の発表予定日と実際の採択結果発表日はいつ?
参考に、第3回公募までの採択結果の発表日がいつ行われたのか見てみましょう。
過去の採択結果の発表日はいつ?
第1回公募 6月上旬~中旬頃予定→令和3年6月16日(水)緊急事態宣言特別枠
第1回公募 6月上旬~中旬頃予定→令和3年6月18日(金)通常枠・特別枠・グローバルV字回復枠
第2回公募 8月下旬~9月上旬頃予定→令和3年9月2日(木)
第3回公募 11月中旬~下旬頃予定→令和3年11月30日(火)
第3回までの採択結果の発表日を見てみると、すべて「○○頃~○○頃」のうちの最後の方に発表が行われています。
第4回公募の採択結果の発表日が予定されているのは「令和4年2月下旬~3月上旬ごろ」ですので、第3回までのとおりに行くと、第4回公募の採択結果の発表は、3月上旬ごろということになりますね。
代行の手数料の相場は?
事業再構築補助金の代行を依頼した場合、手数料はどのくらいになるのでしょうか。
代行の料金・手数料は、代行を行う会社によってさまざまです。
代行の手数料である成功報酬の相場ですが、だいたい補助金額の10~20%が相場です。
採択結果発表の曜日はいつ?
採択結果の発表の曜日はいつなのでしょう。
過去の採択結果の発表日は「水・金・木・火」とバラバラです。
曜日に決まりはなさそうです。
採択結果発表の時間はいつ?
採択結果の発表の時間はいつなのでしょう。
事業再構築補助金の過去第3回までの採択発表はすべて18:00ごろの発表でした。
ということは4回公募の発表も18:00ごろの可能性が高いと考えられます。
ただ、公式に「採択結果の発表日は○○日○○時」とのアナウンスがあるわけではないので確定はできません。
第4回公募から、今までとは大きく変わる日時に発表がある可能性も十分にありますので、あくまで予測ということをご了承ください。
過去の採択結果
過去第3回公募までの採択結果は以下のとおりとなっています。
第1回公募の採択率:約36%
第2回公募の採択率:約45%
第3回公募の採択率:約44%
申請者数や、それぞれの枠の結果については、以下の表をご覧ください。
- 第1回公募採択結果
件数 | 中小企業など | 中堅企業など | 合計 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
通常枠 | 卒業枠 | 特別枠 | 通常枠 | 特別枠 | V字回復枠 | ||
応募件数 | 16,897 | 5,167 | 80 | 71 | 14 | 2 | 22,231 |
申請要件を 満たした件数 | 14,783 | 4,315 | 69 | 60 | 11 | 1 | 19,239 |
採択件数 | 5,092 | 2,859 | 45 | 12 | 7 | 1 | 8,016 |
採択率 | 約30% | 約55% | 約56% | 約16% | 50% | 50% | 約36% |
- 第2回公募採択結果
件数 | 中小企業など | 中堅企業など | 合計 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
通常枠 | 卒業枠 | 特別枠 | 通常枠 | 特別枠 | V字回復枠 | ||
応募件数 | 14,800 | 48 | 5,884 | 59 | 9 | 0 | 20,800 |
申請要件を 満たした件数 | 13,174 | 36 | 5,071 | 45 | 7 | 0 | 18,333 |
採択件数 | 5,367 | 24 | 3,919 | 21 | 5 | 0 | 9,336 |
採択率 | 約38% | 50% | 約67% | 約36% | 約56% | 約45% |
- 第3回公募採択結果
件数 | 通常枠 | 大規模賃金引上枠 | 卒業枠 | 緊急事態宣言特別枠 | 最低賃金枠 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
応募件数 | 15,423 | 20 | 44 | 4,351 | 469 | 20,307 |
申請要件を満たした件数 | 14,103 | 18 | 37 | 3,933 | 428 | 18,519 |
採択件数 | 5,713 | 12 | 20 | 2,901 | 375 | 9,021 |
採択率 | 約37% | 約60% | 約45% | 約67% | 約80% | 約44% |
参考:中小企業庁ウェブサイト
残り予算から予測するとまだまだ採択の道はある
経済産業省は、現段階で公募ごとの予算の消化額等は公表していません。
今回は、事業再構築補助金の予算消化額と、残り枠数を予想してみましょう。
事業再構築補助金の予算が1兆1,485万円です。
たとえば第1回公募の申請者数の、応募件数は22,231件。
そのうち8,016件が採択されました。
総額の応募金額推定は6,073億円。1件1件採択金額はことなりますが、仮の計算として総額の応募金額から第1回公募の採択率である36%をかけると、金額は約2186億円となります。
この計算通りにいくと第1回~第3回までの公募分の採択件数は8000~9000件で、採択金額は約2,000億円前後となり、総額6,000億円前後。
1回の公募につき、予算総額の約5分の1に当たる金額が消化されていると予測できます。
つまり、これまで3/5前後の予算が消化されており、令和3年度の未発表の公募2回分に2/5である4,000~5,000億円の残りがあると予測できます。
事業再構築補助金は、令和3年度で全5回の公募が予定されており、同じく約8,000~9000件前後ずつ採択されるのでは?と予想できます。
2回、3回公募と同様の流れで行くと、9,000(件)×2(公募数)=18,000(枠)で、残りの枠は約18,000前後といったところでしょうか。
第1回公募では、初回ということもあり、応募者が殺到し、採択率は約36%となかなか厳しいものではありましたが、2回公募より約45%と採択率も高まっています。
補助金は早めの公募回に申請した方が採択されやすい、という説もありますが、事業再構築補助金は、反対に第1回公募が一番低い採択率となっています。
残り予算からも予測すると、第4回公募、第5回公募もこれまでと同じもしくはそれ以上の採択率となることも期待できますので、まだまだチャンスは狙えそうです。
まとめ
今回は、第4回公募の採択結果の発表日はいつなのか?予測していきました。
残り予算から考えると、残りの公募回もまだまだ採択のチャンスはありそうですね。
事業再構築補助金の令和3年度分の公募は現在公募中の第5回で終了です。
令和4年度も事業再構築補助金は公募が行われる予定となっており、新しい枠の創設や要件の見直しなどが行われます。
事業再構築補助金は補助金の中でも補助額がダントツで高額となっており、コロナの影響を受けている中小企業や小規模事業者の事業継続において大きな手助けとなる補助金です。
今後も事業再構築補助金について、あたらしい情報をお届けしていきます!