事業再構築補助金の申請の代行はできる?手数料は?

 

事業再構築補助金は第5回公募中です。申請開始は、2月中旬を予定されています!

事業再構築補助金の申請にかける準備や書類作成など作業が多く複雑で「時間がない。むずかしい。申請書の作成は代行をお願いできないだろうか……」と考えている人も少なくないと思います。

 

では、そもそも事業再構築補助金の申請は他者に代行をお願いすることは可能なのでしょうか。

結論から言うと、事業再構築補助金は、「申請作業の代行は可能」です。

しかしここで注意が必要なのは、会社関係者以外が「電子申請のアカウントを使用して入力・送信の作業」を行うのは有資格者であっても認められていません。

代行が可能な部分は、あくまで「申請前の作業」で、これは書類作成サポート・申請準備の代行のことです。

実際、申請書作成サポートなどの代行を行っている専門家や会社は多く存在します。

日々の業務が多忙で、「申請準備や申請書作成にかける時間がない。採択される事業計画書を作成する自信がない。」と頭を悩ませている人は、代行を頼んでみるのもひとつの手です。

では今回は、実際申請書作成の代行はどんなところがやっているのか、どのくらいの料金、手数料で頼めるのか、くわしく説明していきます。

目次

事業再構築補助金とは?

改めて、事業再構築補助金とは、コロナ時代の今、変化する経済社会に対応するための事業再構築を支援してもらえる補助金です。

コロナウイルスの影響を受けた中小企業などが、事業再構築を試みるべく、新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編などに挑戦する場合、その事業にかかった経費を補助してもらえます。

事業再構築とは、新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換または事業再編の5つのことを指します。

事業再構築補助金に申請するためには、これら5つのいずれかに該当する事業計画を策定する必要があります。

・新分野展開とは……主たる業種や事業を変更せずに、新しい製品の製造や、新しい商品、サービスを提供することで、新たな市場に進出すること。

・業態転換とは……今まで行っていた商品やサービスそのものは変えずに、製品などの製造方法の変更や、商品やサービスの提供方法を変更すること。

・事業転換とは……新たな製品の製造や、新たな商品、サービスを提供することにより、主たる業種を変更せずに、主たる事業を変更すること。

・業種転換とは……新たな製品の製造、新たな商品、サービスを提供することにより、主たる業種を変更すること。

・事業再編とは……会社法上の組織再編行為などを行い、新たな事業形態のもとに、新分野展開、事業転換、業種転換または業態転換のいずれかを行うこと。

対象者

事業再構築補助金は、どんな事業主が対象なのでしょう?

まず、事業再構築補助金は新型コロナウイルスの影響を受けていることが前提となります。

それから、新分野展開、事業・業種転換、事業再編またはこれらの取組を通じた規模の拡大などの事業再構築のための取組みをする中小企業者(個人事業主含む)、中堅企業が対象となります。

補助額
 

事業再構築補助金のくわしい補助額・補助上限額を見ていきましょう。

全体の補助上限額は中小企業者(個人事業主含む)・中堅企業等ともに最大1億円です。

くわしい補助額・補助上限額については以下の表をご覧ください。

申請類型

補助上限額

補助率

通常枠

中小企業者等、中小企業等ともに
【従業員数20人以下】100万円~4,000万円
【従業員数21~50人】100万円~6,000万円
【従業員数51人以上】100万円~8,000万円

中小企業者等 2/3 (6,000万円を超える部分は1/2)
中堅企業等 1/2 (4,000万円を超える部分は1/3)

大規模賃金引上枠

中小企業者等、中堅企業等ともに
【従業員数101人以上】8,000万円超~1億円

中小企業者等 2/3 (6,000万円を超える部分は1/2)
中堅企業等 1/2 (4,000万円を超える部分は1/3)

卒業枠

中小企業者等:6,000万円超 ~ 1億円

中小企業者等 2/3

グローバルV字回復枠

中堅企業等:8,000万円超 ~ 1億円

中堅企業等 1/2

緊急事態宣言特別枠

中小企業者等、中堅企業等ともに
【従業員数5人以下】 100 万円 ~ 500 万円
【従業員数6~20 人】100 万円 ~ 1,000 万円
【従業員数21人以上】100万円 ~ 1,500万円

中小企業者等 3/4
中堅企業等 2/3

最低賃金枠

中小企業者等、中堅企業等ともに
【従業員数5人以下】 100 万円 ~ 500 万円
【従業員数6~20 人】100 万円 ~ 1,000 万円
【従業員数21人以上】100万円 ~ 1,500万円

中小企業者等 3/4
中堅企業等 2/3

申請期間

現在公募中の事業再構築補助金・第5回公募の公募期間は、2022年1月20日から3月24日までとなっています。

申請開始は2月中旬の予定となっています。

事業再構築補助金は申請代行可能!

専門家に補助金の申請書作成のサポートや申請準備の代行を依頼することは可能です。

専門家に依頼をすることで、財務や人事労務、税務処理などそれぞれの専門家にあわせた相談をうけることができるというメリットもあります。

事業再構築補助金の事業計画書は認定支援機関(認定経営革新等支援機関)と連携して作成する必要があります。

つまり、代行を依頼するのであれば、認定支援機関か、認定支援機関と連携の取れている会社を選択するとスムーズに申請ができるのでおすすめです。

認定経営革新支援機関とは?

◎中小企業を支援できる機関として、経済産業大臣が認定した期間で、全国で3万以上の金融機関、支援団体、中小企業診断士が認定を受けている。

◎中小企業庁のホームページで、認定経営革新等支援機関を検索することが可能。

申請代行を頼めるのはどんな業種?

極端なことを言うと、申請サポート等、申請間前に必要な作業を代行をするために必要な資格は特にありません。(電子申請の作業の代行は不可)

様々な業種が代行を行えます。

ですが、たとえ料金が安いからといって信用性の欠ける会社に頼むのはリスクが高くなります。

悪質な業者による詐欺まがいな代行業務が問題視されています。

行政書士や税理士、中小企業診断士などの国家資格のある専門家や、実績などを見て信用性に裏付けのある会社に依頼することを強くおすすめします。

申請代行を行っている業種の例

・金融機関

・商工会や商工会議所

・弁護士

・税理士、公認会計士

・行政書士

・中小企業診断士

・コンサルティング会社

・認定支援機関

など

ただ、上にあげた業種でも、必ずしも補助金の申請書作成の代行を行っているわけではありませんので、代行を依頼する際は、確認が必要となります。

代行の手数料の相場は?

事業再構築補助金の代行を依頼した場合、手数料はどのくらいになるのでしょうか。

代行の料金・手数料は、代行を行う会社によってさまざまです。

代行の手数料である成功報酬の相場ですが、だいたい補助金額の10~20%が相場です。

 

代行の手数料の例

A社

成功報酬 補助金額の10%

 

B社 

成功報酬 採択金額の15%

 

C社

成功報酬 採択金額の10%

 

株式会社リアリゼイション

業界最安値 成功報酬 補助金額の4.4%

まとめ

事業再構築補助金の第5回公募が開始されています。

事業計画書など申請書の作成をする時間がない、自信がない……などの不安がある方は、申請サポートや代行を専門家に依頼するのもひとつの手ですね。

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