事業再構築補助金の第4回公募開始が近くなってきましたね!
事業再構築補助金の第4回公募は、公式サイトによると、10月中にと発表されいています。
現在10月も下旬に差し掛かり、いよいよ開始されるのではないかということで、「事業再構築補助金の採択率はどのくらいなの?」という疑問に改めてお答えしていきます!
1.事業再構築補助金ってなに?
事業再構築補助金は、コロナ時代の今、変化する経済社会に対応するための事業再構築を支援してもらえる補助金です。
コロナウイルスの影響を受けた中小企業などが、新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編などを行い、事業の再構築を図る際、その事業にかかった経費を補助してもらえます。
・新分野展開とは…主たる業種や事業を変更せずに、新しい製品の製造や、新しい商品、サービスを提供することで、新たな市場に進出すること。
・業態転換とは…今まで行っていた商品やサービスそのものは変えずに、製品などの製造方法の変更や、商品やサービスの提供方法を変更すること。
・事業転換とは…新たな製品の製造や、新たな商品、サービスを提供することにより、主たる業種を変更せずに、主たる事業を変更すること。
・業種転換とは…新たな製品の製造、新たな商品、サービスを提供することにより、主たる業種を変更すること。
・事業再編とは…会社法上の組織再編行為などを行い、新たな事業形態のもとに、新分野展開、事業転換、業種転換または業態転換のいずれかを行うこと。
※組織再編とは「合併」「会社分割」「株式交換」「株式移転」または「事業譲渡」などを行うことをいう。
事業再構築補助金について、さらに詳しいことは、「事業再構築補助金ってなに?」のページをご覧ください。
2.事業再構築補助金の採択率は?
事業再構築補助金は、令和3年度に新設された補助金で、現在第3回までの公募が行われてきました。
事業再構築補助金の公式サイトによると、第4回公募開始は、10月中の予定とされていて、もう間もなくなのでは……?と予想することができます。
また、第3回採択結果については、11月下旬を予定しているとのことです。
今回は現在公表済みの第2回公募分までの採択結果をもとに、採択率を見ていきましょう。
第1回公募のすべての枠の応募件数は22,231件。
書類不備などがなく申請要件を満たしたものが19,239件。
そのうち8,016件が採択されました。
採択率は全体で約36%という結果になっています。
第2回公募のすべての枠の応募件数は20,800件。
書類不備などがなく申請要件を満たしたものが18,333件。
そのうち9,336件が採択されています。
採択率は全体で約45 %という結果になりました。
くわしくは以下の表をご覧ください。
●第1回公募採択結果
●第2回公募採択結果
参考:中小企業庁ウェブサイト
3.他の補助金と比べると……
小規模事業者持続化補助金や、ものづくり補助金の採択結果を見てみると、
他の補助金は、第1回の採択率が高く、回を増すごとに採択率が下がっていっている傾向にあります。
くわしくは以下の表をご覧ください。
●ものづくり補助金
●小規模事業者持続化補助
(一般型)
●小規模事業者持続化補助金
(コロナ特別対応型・低感染リスク型ビジネス枠)
参考:中小企業庁ウェブサイト
一方で事業再構築補助金は、第1回公募よりも第2回公募の方が採択率が上がっています。
公募前から大きく注目されていたのもあり、第1回公募から応募が殺到し、採択率約36%と厳しい結果が出ました。
そこで不採択だった企業が、申請内容を見直し、第2回で再緒戦したことから、精度の高い申請書で応募した企業が増え、採択された企業が増えたことも採択率が上がった要因の1つと考えられますね。
4.まとめ
事業再構築補助金の第4回の公募開始が迫ってきました。
令和3年度は、現在第5回までの公募が予定されています。
第1回、第2回で残念ながら不採択となり、さらに練った事業計画書を作成し、再挑戦する企業も少なくないでしょう。
競争率が上がって狭き門となるのか、要件が緩和されて採択率が上がるのか、今後の動きも見逃せません。