【事業再構築補助金】書類不備で不採択になってしまう!

先日採択結果が発表された事業再構築補助金だけど、第1回公募の採択結果を覚えているかな?
え~っと、第1回公募のすべての枠の応募件数は22,231件。 書類不備などがなく申請要件を満たしたものが19,239件。 そのうち8,016件が採択された。 採択率は全体で約36%という結果だったよね。
よく覚えていたね。 今回注目してほしいのは書類不備などがあり、不採択となってしまった申請者の数。 申請要件を満たしたものが応募件数22,231件のうち19,239件。 残りの2,992件もの応募者は、要件を満たしていると思って申請しているのにも関わらず、書類不備などがあったために「申請要件を満たさずに不採択」となってしまうという結果になったんだ。
書類不備などがあった場合、再提出を求められることもなく、申請要件を満たさないと判断されてしまうということだね。
そう、そういうこと。 どんなに練りに練った渾身の事業計画を策定していても、書類不備があったら、審査もしてもらえずに不採択となってしまうんだ。 こんなにもったいないことはないよね。 第2回以降で申請する人や、再度挑戦する人は、書類不備は必ずなくしてほしい。 ということで今回は、第1回公募で要件を満たさなかった申請の事例と、申請に必要な書類を改めて確認しよう!

1.第1回公募で要件を満たさなかった申請の事例

事業再構築補助金の公式サイトによると、第1回公募では、以下のようなことで要件を満たさなかった事業者が多かったみたいなんだ。

事例①:売上高減少要件に必要な月別売上高が証明する書類が添付されていない。

売上高減少として選択された年月とは異なる年月の書類が添付されている。

事例②:「認定経営革新等支援機関による確認書」 に記載された法人名等が申請者と異なる。

認定経営革新等支援機関ではなく、申請者名で確認書が作成されている。

事例③:経済産業省ミラサポplusからの「事業財務情報」が添付されていない。

事例④:添付された書類にパスワードがかかっている、ファイルが破損している。

引用:事業再構築補助金HP 「よくある申請時の不備の資料」より

わお…これを見ると申請内容に関係なく、単純なミスでも不採択となってしまうということがわかるね。
そうだね。第1回公募で些細な書類不備で不採択となってしまうことがわかったね。 書類不備がないように、些細なミスも見落とさず、十分に確認してから申請をしよう。

2.申請に必要な書類

では、書類不備で「要件を満たさない」と判断されないように、改めて必要な書類を確認しよう。 書類のさらに詳しい情報は、事業再構築補助金公式サイトから最新の公募要領を確認してね。

申請に必要な書類 ※2021年6月29日現在

1.売上高減少について添付が必要な書類 【法人(申請に用いる任意の3か月で決算が確定していない月がある場合)】

◎コロナ前後で売上高減少を証明する書類

【提出必須書類①】コロナ前後それぞれの年度の確定申告書別表一の控え

【提出必須書類②】コロナ前後それぞれの法人事業概況説明書の控え(両面)

【提出必須書類③】決算が確定していない月の売上台帳+確定申告の基礎となる書類

2.売上高減少について添付が必要な書類 【法人(申請に用いる任意の3か月で決算が確定していない月がある場合)】

◎コロナ前後で売上高減少を証明する書類

【提出必須書類①】 コロナ前後それぞれの年度の確定申告書別表一の控え

【提出必須書類②】 コロナ前後それぞれの法人事業概況説明書の控え

3.売上高減少について添付が必要な書類 【個人事業主(申請に用いる任意の3か月で決算が確定していない月がある場合)】

◎コロナ前後で売上高減少を証明する書類

【提出必須書類①】 コロナ前後それぞれの年度の確定申告書第一表の控え

【提出必須書類②】 コロナ前後それぞれの申告決算書の控え(計2枚)

青色申告の場合:所得税青色申告決算書

白色申告の場合:所得税白色申告決算書

4.売上高減少について添付が必要な書類 【個人事業主(申請に用いる任意の3か月すべての決算が確定している場合)】

◎コロナ前後で売上高減少を証明する書類

【提出必須書類①】 コロナ前後それぞれの年度の確定申告書第一表の控え

【提出必須書類②】 コロナ前後それぞれの申告決算書の控え(両面) 青色申告の場合:所得税青色申告決算書 白色申告の場合:所得税白色申告決算書

【提出必須書類③】 コロナ前後それぞれの月間売上が確認できる書類 青色申告:所得税青色申告決算書の2ページ目 白色申告:売上台帳+確定申告の基礎となる書類

6.申請に用いる参考書類

掲載されている書類名

①電子申請入力項目(Word)
②認定経営革新等支援機関による確認書(Word)
③金融機関による確認書(Word) ④緊急事態宣言の影響によることの宣誓書(Excel)
④緊急事態宣言の影響によることの宣誓書(見本)(PDF)
⑤補助対象経費理由書(Word)
⑤補助対象経費理由書(見本)(PDF)
⑥売上高減少に係る証明の特例(PDF)

 

7.認定経営革新等支援機関による確認書として添付が必要な書類

提出必須書類:認定経営革新等支援機関による確認書

8.金融機関による確認書として添付が必要な書類

申請時書類:金融機関による確認書 *申請補助金額3,000万円超える場合は必須

9.緊急事態宣言の影響を受けたことの宣誓として添付が必要な書類

申請時書類:緊急事態宣言の影響を受けたことの宣誓書

10.活動レポートとして添付が必要な書類

申請時書類:活動レポート 経済産業省ミラサポplus「電子申請サポート」より作成する

11.決算書として添付が必要な書類

申請時書類:決算書(法人の場合のみ)

12.労働者名簿として添付が必要な書類

申請時書類:労働者名簿 *緊急事態宣言特別枠【必須】

13.協力金と固定費の比較として添付が必要な書類

申請時書類:固定費/協力金の受給に係る証明書

*緊急事態宣言特別枠【任意】

3.まとめ

第1回公募の結果が出て、些細な書類不備でも不採択となってしまうことがわかったね。 何度も言うようだけど書類不備がないように、十分に確認をしてから申請をしよう。

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