事業再構築補助金は、条件さえあえば絶対に申請した方がいいの?
申請することによってデメリットってあるの?
そうだね。
申請すること自体にお金がかかるわけでもないから、条件があうのであれば採択された場合のメリットは大きいと思うな。
だけど、簡単に申請できるというわけではないから、それなりに労力は使うし、もちろんデメリットもある。
じゃあ今回は、事業再構築補助金のメリット・デメリットをまとめて説明していこう!
1.事業再構築補助金とは
ウィズコロナの時代の今、変化する経済社会に対応するための事業再構築を支援してもらえる補助金だよ。
コロナウイルスの影響を受けた中小企業などが、事業再構築を目的に、新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編などに挑戦する場合、その事業にかかった経費を補助してもらえるんだ。
なるほど。具体的にはどんな活用方法があるの?
事業再構築補助金は、新型コロナウイルスの影響を受け、事業再構築をするための取組が対象となっていて、新しい分野の展開、全く異なる業種への転換、新しいサービスの導入、事業規模の拡大など活用用途や、対象の経費も幅広いんだ。
イメージしやすいように、活用の例を見てみて!
2.事業再構築補助金のメリット
①返済不要で、お金がもらえる。
補助金は金融機関などから借り入れをする場合と違って、国や地方自治体から支給されるお金だから当然返済は不要なんだ。
なるほど。それは最大のメリットと言えるよね。
②少ないお金で設備投資ができる。
設備投資をしたいと思っても、お金に余裕がない場合や、投資した分失敗をしたときのリスクを考えるとなかなか踏み出せない場合もあるよね。
その点、事業再構築補助金は経費の2/3を補助してもらえるんだ。
なるほど。実質少ないお金で設備投資が行えるというわけだね。
事業再構築補助金は、補助額も最大6,000万円と大きいから、設備投資の幅もぐんと広がるよね
③事業再構築への可能性
事業再構築補助金の本来の目的が、革新的な事業を行うことでコロナ後の社会に対応していくための事業再構築なんだ。
事業再構築に向けてしっかりと事業計画を策定し、実行することで、生産性の向上やこれからの事業の見直しにも繋がるよね。
3.事業再構築補助金のデメリット
①申請書類、事業計画の作成などに時間がかかる
申請書の作成は想定しているよりも複雑で、時間も手間もかかるんだ。
補助金の目的にあった事業であることを文章で明確に説明する必要があり、必要な書類を揃える必要もある。
それらを本来の業務の合間を縫って作成する必要があるから、かなりの時間と労力を使うことになるという点がデメリットと言えるね。
えぇ…なんだか大変そうだね。
そうだね。ただ、これらの作業を必ずしも全て自分でやる必要はないんだ。
補助金申請をする上で必要な知識がなかったり、時間がなかったりする場合は、申請書作成を行っている専門家(経営コンサルタント、税理士、金融機関、中小企業診断士など)に代行を依頼する人も少なくないよ。
②先に経費を自分で支払う必要がある(資金調達が必要)
そういうことだね。
事業再構築補助金は最大6,000万円もの額が補助してもらえるけど、その大きな額をまずは自分で支払う必要がある。
その資金調達が必要なんだ。概算払いの詳細は、採択事業者向けに後日公表される「補助事業の手引き」に記載される予定だよ。
※概算払いとは、後で清算する条件で先におよその見積額を支払われること。
③採択されなかった場合、申請にかけた時間が無駄になる。
そうなった場合、申請や取組みにかけた時間も労力も無駄になったと捉えてしまう人もいるよね。
3.まとめ
申請の前に、自分の中でメリットとデメリット、どちらの方が重要となるか十分に考えてみる必要があるね。