最近ものづくり補助金という名前をよく耳にするんだけど、一体どんな補助金なの?
ものづくり補助金は令和2年に創設されたばかりの、新しい補助金なんだ。
簡単に言うと、企業の新しいものづくりを支援してもらえる補助金。
その”ものづくり”っていうのは何のことを指しているの?
ものづくりというのは、中小企業などが生産性向上を目指して革新的なサービス開発や、試作品開発、生産プロセスの改善を行うことを指す。
そしてそれらを行うための設備投資を支援してくれるんだ!
ものづくり補助金の注目すべきポイントのひとつは補助額で、100万円~3,000万円もの額が補助されるんだ。
なるほど。
そうそう、ものづくり補助金っていうのは略称で、正しくは「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」という名称だよ。
じゃあ今回は、ものづくり補助金とはなんなのか、要件や補助額のことも説明していこう!。
1. ものづくり補助金とは?
ものづくり補助金は、“ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金”の略称で、中小企業が生産性向上を目標に革新的な新商品や新サービスの開発、新しい生産方式などを行うための設備投資を支援してくれるんだ!
なるほど、設備投資にかかる経費を補助してもらえるんだね。
そうだね。
ものづくり補助金は、一般型、グローバル展開型、ビジネスモデル構築型にわかれていて、それぞれ内容や補助額などが違ってくるんだ!
そして令和3年に、一般型の中に、新型コロナウイルスの感染拡大の状況に対応したビジネスモデルへの転換に向けた投資を行った場合の“低感染リスク型ビジネス枠”が新設されたよ。
ものづくり補助金の活用のイメージ
事例①:生産機械製造業 ・複数形状の餃子を製造可能な、餃子全自動製造機を開発→海外での販売が好調で、餃子製造機において世界シェアトップに。
事例②:飲食業 ・「食べられるクッキー生地のコーヒーカップ」の製造機械を導入し、生産効率が10倍に。
→女性客を中心に大ヒット。全国チェーン店でも流通。
2. 申請期間
ものづくり補助金は通年で公募していて、だいたい3か月おきに締切になっているよ。
一般型とグローバル展開型の第6次の申請が令和3年5月13日で終了し、
第7次の公募が開始されたよ。
第7次の申請はいつからいつまでになっているの?
第7次の申請開始が令和3年6月3日17時で、申請締め切り日が令和3年8月17日17時となっているよ!
ちなみに、ビジネスモデル構築型は、2次の公募が令和3年3月19日で締め切られていて、現在次の公募開始の発表はされていないんだ。
3.補助対象経費
どんな経費が対象となるの?
補助対象経費が、一般型、グローバル展開型、低感染リスク型ビジネス枠によって対象の経費が異なるんだ。以下の表にあてはまるものが対象となるよ。
一般型・通常枠 | グローバル展開型 | New!一般型・低感染リスク型ビジネス枠 |
「改新的な製品・サービス開発」または「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備システム投資など | 海外事業の拡大・強化を目的とした「革新的な製品・サービス開発」または「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備システム投資など | 物理的な対人接触を減少させるための革新的な製品・サービスの開発 製品・システムを導入した生産プロセス・サービス提供方法の改善 ウィズコロナ、ポストコロナに対応したビジネスモデルへの抜本的な転換に係わる設備・システム投資 |
補助対象経費 | 補助対象経費 | 補助対象経費 |
機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費 | 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費、海外旅費 | 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費、広告宣伝費、販売促進費 |
4.補助額
じゃあ、ズバリどのくらいの額がもらえるの?
一般型の補助額は100万円~1,000万円。
最大1,000万円か…!
そう。
海外事業を目的としたグローバル展開型は、1,000万円~3,000万円とさらに大きな金額が補助される。
また、一般型の特別枠の低感染リスク型ビジネス枠は、通常枠より補助率が上がるんだ!
一般型 | |
補助金額 | 100万円~1000万円 |
補助率 | 通常枠:中小企業者1/2 |
グローバル展開型 | |
補助金額 | 1,000~3,000円 |
補助率 | 中小企業者1/2 |
5.まとめ
ものづくり補助金は、生産性向上を目指して新しいものづくりを行う投資にかかった経費を補助してもらえる補助金なんだね。
その“ものづくり”には、新商品や新サービスの開発、新しい生産方式などがある。
補助額は100万円~3000万円と高額だから、生産性向上を目指す中小企業主には見逃せない補助金だよね。